弘前市の未来を考察する中学生たちの活動
地元の基幹産業について考える機会
青森県弘前市が「SDGs未来都市」に選定されたことに伴い、持続可能なリンゴ産業の実現を目指すための教育旅行が行われました。このプログラムの一環として、弘前市りんご公園で実施されたモニターツアーには、市立第四中学校の3年生36人が参加しました。
生徒たちが地元の基幹産業に目を向け、その未来を真剣に考える姿はとても印象的でした。
身近にあるリンゴに対する関心が高まり、いつまでも地域に残ってほしいという気持ちが感じられました。
シードル工房での学びと気づき
このツアーでは、シードル工房の代表が講師を務め、生徒たちにリンゴ産業の現状や課題について説明しました。特に、高齢化や担い手不足が深刻化し、放任園が増えているという話には、参加した生徒たちも驚きを隠せない様子でした。
「そこらへんの雑草だと思っていた草が、実はリンゴの栄養になることがすごくびっくりした」というコメントもあり、実際には知らなかったことが多く、学びがたくさんあったようです。
このような体験を通じて、自分たちの暮らしにも影響を与える地元産業に対する興味が深まったことでしょう。
地元を大切に思う気持ち
参加した生徒の一人は、「リンゴが身近にあって、なくなるのが嫌だなと思うので、これから周りの人や親戚にも現状を話して自分たちだけでも、できることをやっていきたい」と語りました。この発言には、地域を愛する気持ちと責任感がしっかりと表れています。
地元に根ざした産業を守ることは、我々の未来に繋がる重要なテーマであることが改めて感じられました。
持続可能なリンゴ産業のための取り組み
弘前市では、今後も「SDGs教育プログラム」を修学旅行生などを対象にした商品として展開していく考えを示しています。このような取り組みは、地域の若者たちに地元の産業を支える意識を植え付け、持続可能な未来を築くきっかけになるでしょう。
参加した生徒たちだけでなく、地域に住むすべての人が、この問題を共に考え、行動することが求められています。
未来を創る中学生たちの姿
弘前市の取り組みは、ただの教育旅行に留まらず、地域の未来を見据えた重要な活動です。地域に根付いたリンゴ産業を守り、次の世代に受け継いでいこうとする中学生たちの姿は、見る者に温かい感動を与えます。
このプロジェクトを通じて育まれる意識の変化が、弘前市のリンゴ産業の未来に向けた明るい希望となることを祈りたいです。
地域に根ざした教育が、未来の担い手を育てるのだと強く感じる体験となりました。