ユーミンの歌に誘われて観音崎へひとり旅
思い出と共に始まる旅
神奈川県横須賀市の観音崎は、1869年に日本初の西洋式灯台として点灯した地です。
その灯台を目指して、ひとり旅に出たのはユーミンの歌からの影響。
彼女の「よそゆき顔で」という曲の歌詞には、結婚式前日に観音崎の歩道橋に立つ主人公の姿が描かれています。
その情景を思い描きながら、あの頃の自分を振り返ると、懐かしさと共に新たな期待感が膨らみました。
観音崎の魅力と出会う
観音崎に到着すると、青い海を背景に佇む白亜の灯台が目に飛び込んできます。
その美しい八角形の建物は、まるで絵画のようで、思わずスマートフォンを取り出して写真を撮りたくなります。
灯台の踊り場から見下ろす東京湾の景色は壮観で、海の広さとその向こうに広がる都市の風景に心が弾みます。
まさに、ユーミンの歌に歌われる情景そのものを体感する場所です。
ホテルでの贅沢なひととき
次に向かうのは、かつて恋人と訪れたいと思っていたリゾートホテル。
ラビスタ観音崎テラスは、昨年リニューアルオープンしたばかりです。
開放的なロビーする魅力的な空間に、すぐさま心を奪われました。
客室の窓からはオーシャンビューが広がり、まるで特別な時間が流れるような感覚に浸ります。
夕方に展望露天風呂に入ると、寝湯に浸かりながら穏やかな海を眺め、心地良い風が吹き抜けていくのを感じることができました。
なんと贅沢な瞬間でしょう!
懐かしき記憶が蘇る
湯上りに、そのまま走水観音崎ボードウォークを散策しました。
青空の下、海に寄り添うように続く木製の遊歩道を歩くと、心がすっきりと晴れ渡るのを感じます。
目の前には横浜ベイブリッジやアクアラインが見え、エキゾチックで都会的な風景が広がっていました。
これらの光景は、やっぱりユーミンの歌の情景そのもの。
80年代後半、私もフリーライターとしてスタートした頃、いつも彼女の歌を聴いていたことを思い出し、当時の感情が蘇り、心にしみ入ります。
ひとり旅がもたらす新しい視点
翌朝、目覚めるとベランダの向こうには澄んだ空と海が広がっていました。
何とも素晴らしい一日が始まる予感がします。
旅をすることで元気をもらい、心が若返る感覚。
少しずつ海沿いの国道16号を歩いて、釣り船の船宿が立ち並ぶ景色を眺めました。
漁港の横に見えた古びた歩道橋が、「よそゆき顔で」のモデルだと言われている場所。
思い出の地に再び立つことで、時の流れを感じると共に、これからの人生も楽しく、まだまだ続いていると実感することができました。