中国人観光客の旅行スタイルが変化中！
大型連休で賑わう観光地
10月1日から始まった中国の大型連休。
なんと、のべ19億人以上が移動するというから驚きです。
これに伴い、東海地方の観光地も多くの賑わいを見せています。
愛知県の犬山城を訪れると、城の天守閣に向かう長い列が見られ、そこには多くの中国人観光客の姿がありました。
取材を通じて感じたのは、中国からのお客さんのうち約2割が犬山城の訪問者であるということ。
彼らの口からは「歴史や古い建物が見たくて来ました」という声が聞かれ、しっかりと観光地を楽しんでいる様子が伺えます。
まさに、観光の醍醐味を味わっているかのようです。
体験型観光の人気
特に注目を集めているのが、犬山城周辺での着物レンタル体験です。
「城下町を着物を着て散策する」という日本の文化を体感できるこのプラン、華やかな着物が揃ったレンタルショップは中国人観光客で賑わいを見せています。
1日約20組のお客様が訪れ、そのほとんどが中国からの観光客だとか！
着物と下駄のセットを借りる際には、さまざまなスタイルを楽しみながら、心温まる時間を過ごしています。
お客様の中には「美しい景色が心を落ち着かせる」といった声も。
日本の四季や文化に触れることが、彼らの旅行に深みを与えているのでしょう。
高級ホテルも中国人観光客で大賑わい
さらに、犬山城の近くにオープンした高級ホテルも注目の的です。
今年の国慶節を経て、前年同時期の10倍もの中国からの宿泊客が訪れているとのこと。
1泊3万円から宿泊できるこのホテルでは、静かな川沿いの景色を楽しみながら、リラックスすることができます。
お客さんの中には「ここは静かで、観光名所も美しい」と語る人も。
都会の喧噪を離れ、自分の時間を楽しむために、わざわざ犬山を選んだという方々。
まさに、彼らに新たな旅のトレンドが見つかったと実感します。
“爆買い”から“ゆったり体験型”への変化
これまで旅行といえば「爆買い」のイメージが強かった中国人観光客ですが、最近では、ゆったりとした時間を求める傾向が見受けられます。
「リラックスしたかった」という言葉が、彼らの旅行スタイルの変化を象徴しています。
観光地を巡って美しい景色を楽しむだけでなく、泊まる場所でも贅沢な時間を求める彼らの姿勢が、今の時代の旅行者の心情を反映しています。
静かに過ごす時間が価値を持つ時代、これからも観光スタイルがさらに多様化していくことでしょう。
旅行を通じて心豊かに、素敵な体験を求める中国人観光客の姿は、まさに新しい時代の訪れを感じさせてくれます。
