300年の歴史を誇る老舗宿「清輝楼」
京都・祇園の賑わいを離れ、JR京都駅から北へ100キロ。
美しい海と山に囲まれた丹後地方に、国の登録有形文化財に指定された和風旅館「清輝楼」があります。
この宿は、創業から300年にもなる歴史を持ち、まるで小さな美術館のような雰囲気が漂っています。
しばしば古都の春が外国人観光客で賑わう中、静かな時を求めるあなたにはぴったりの場所です。
宿の主人、徳田誠一郎さんが29歳で経営を継いでからも、地元文化の継承を大切にし、宿の存在意義を模索してきました。
感動的な歴史を感じることができる旅館です。
文人墨客をもてなしてきた宿の魅力
清輝楼では、歴代の主人が愛した文人墨客たちをもてなしてきたことも特徴の一つです。
大広間に飾られた美しい襖絵や、名だたる詩人や作家たちの色紙が館内に展示されています。
例えば、大広間を飾るのは幕末、明治の絵師・鈴木百年の作品であり、古い巻物には美しい風景が描かれています。
これらは単なる装飾ではなく、宿泊客に対して歴史と文化の深さを感じさせてくれるものです。
一歩足を踏み入れると、まるで小さな美術館を訪れたかのような心温まる瞬間が広がります。
変わりゆく時代に挑む宿の姿勢
徳田誠一郎さんは、古き良き日本のもてなしを通じて、インバウンド需要にも応えようと奮闘してきました。
彼が自ら英語の発信を行い、スタッフを勇気づけた姿勢は、多くの人々に感動を与えています。
「普段通りに接客すればいい」という言葉には、温かみや本物のもてなしの心が込められています。
宿泊客の約半分が外国人になったということからも、その努力が実を結んでいることが感じられますね。
現代のニーズに応じて変わり続ける志も、清輝楼の大きな魅力の一つではないでしょうか。
平和な時間を提供する清輝楼
「京都はワンダフルだが、ビジー（せわしい）」と清輝楼を訪れた外国人客が語るように、ここは現代東京や京都の喧騒から離れた静かな場所です。
美しい景色とともに、心穏やかなひとときを過ごすことができます。
「ピースフル」という言葉が、まさにこの宿にぴったりです。
食事も、地元の新鮮な食材を使ったおもてなしが待っています。
何世代にも渡り受け継がれてきた味わいを楽しむことで、初めての訪問でもどこか親しみを感じることができるでしょう。
この宿で過ごすひとときは、あなたの心に特別な思い出を刻むことでしょう。
