復活した能登丼の魅力を探る旅
能登半島の美しい風景を楽しみながら
最近、能登半島の素朴な里山風景や豊かな食文化に触れる機会がありました。
特に、のと鉄道の旅は、心が癒されるひと時です。
七尾湾沿いを走る列車からは、青い湾の穏やかな景色が広がり、まるで絵画のような風景が目に飛び込んできます。
屋根の一部をブルーシートで覆う家々も見かけますが、それすらもこの地域の魅力の一部。
自然の美しさと人々のたくましさが織りなすこの光景には、思わず心が温まります。
復興のシンボル、穴水町での出会い
穴水町に到着すると、さまざまな復興の跡が見えてきました。
昨年の能登半島地震の影響で甚大な被害を受けたこの町ですが、ようやく少しずつ復旧の兆しが見えています。
自治体による公費解体が進む一方で、民宿や飲食店も再開しつつある様子。
皆さんが力を合わせて復興に向かって取り組んでいる姿は、まさに地域の絆を感じさせてくれます。
福寿司の暖かいおもてなし
今回の旅の目的は、穴水町の老舗寿司店である福寿司での「能登丼」を味わうことです。
福寿司を営む松本志郎さんの笑顔には、復興への強い意志が表れていました。
彼は震災後の困難な状況を乗り越えて、再びお店を開く決意を固められました。
その情熱は、常連客からの励ましの言葉もあって、一層深まったのでしょう。
お話を伺いながら、地元の食材を使った料理に対するこだわりを感じ、本当に素敵な瞬間でした。
海の恵みをふんだんに使った能登丼
さて、待ちに待った能登丼は、なんとサザエやヒラメ、イカ、甘エビなど、十数種類の地物のネタがたっぷりと盛られた贅沢な海鮮丼でした。
見た目の美しさに心が躍り、口に運ぶと新鮮な海の幸の旨みが広がります。
特に地元産の米との相性が抜群で、思わず「もっと食べたい！」と叫びたくなるほどの美味しさ。
志郎さんの工夫が随所に感じられ、まさに奥能登の魅力を余すことなく味わえる一皿です。
復興を願う地域の心
今後、能登丼を提供する飲食店が再開するにつれて、観光客の皆さんにも能登半島の魅力を知ってもらえる日が待ち遠しいです。
地域の復興を支えてくださる皆さんと共に、私たちもこの美しい場所を訪れる意味を見つけたような気がします。
志郎さんの「いつかまた観光客に来てほしい」という願いに、私たちも共感し、能登半島を訪れる際はぜひ福寿司に立ち寄りたいですね！
