お風呂で身を守る! HSP70を活かした免疫力アップ法
はじめに
こんにちは!今回はお風呂に関する話題です。入浴タイムはリラックスだけでなく、身体を守る免疫力をアップさせる方法があるんです。それがHSP70入浴法です。どうぞお楽しみに!
HSP70って何?知ってますか?
HSP70の発見
1962年、ショウジョウバエに熱ストレスを与えた結果、新しいタンパク質のパフが現れ、HSP(Heat Shock Proteins)が発見されました。これは熱ストレスだけでなく、様々なストレスで誘導されるため、ストレスタンパク質とも呼ばれています。
生き物の誕生とともにHSPも存在?
地球上には120以上の元素がありますが、その80%以上が金属元素。その中でもH、C、O、Nの4元素が人体の99%以上を構成しています。HSPは生命誕生の最初から存在していた可能性が高く、生命が過酷な条件から守るための重要なタンパク質と言えるでしょう。
病原性細菌もHSPで強くなるってホント?
病原性大腸菌O157との関わり
大腸菌にもHSP(DnaK)は存在し、病原性大腸菌(O157)に熱ストレスを与えるとHSPが誘導されます。面白いことに、O157がハンバーグに混ざり、熱ストレスを与えると、致死温度で加熱してもO157が生存しやすくなることがわかっています。これが食中毒の危険性を高める可能性があるんですね。
野菜の50℃洗いとHSP
約2年前に話題になった「野菜の50℃洗い」。これ、なんとHSPも関与していたんです。例えば、レタスを50℃の湯で90秒熱ストレスを与えると、HSPが誘導され、野菜の酸化ストレスから守り、長持ちさせることができるのです。お風呂の中でのHSP活用って、実は野菜にも通用するんですね!
控えめなHSPって何?
HSPの控えめな働き
HSPは一見地味で目立たないけれど、その控えめな働きが大事なんです。異常なタンパク質が細胞内に蓄積してくると、それを介して修復や分解を行い、細胞を守る役割を果たします。分子シャペロンとも呼ばれるこのタンパク質は、仕事が終われば人知れず去っていく、まるで黒子のような存在なんですね。
1℃の差が生死を分けるってホント?
癌治療と体温
細胞は43℃以上では死滅し、42℃以下では生存するんです。これが癌治療の基本原理の一つとして使われています。癌組織を43℃以上に加温し、正常組織は42℃以下に保つことで、癌組織のみが死滅し、正常組織は生存できるという仕組み。この微小な1℃の差が生死を分けるんですね。
毎日の入浴でHSPを増加
湯躍(ゆやく):HSP入浴法で健康寿命向上