旅行ガイド『るるぶ』の誕生とその背景
温かな旅行の期待感を胸に、1973年に誕生した旅行ガイド『るるぶ』。
当時は高度経済成長期の真っ只中で、旅行がレジャーとして一般の人々に広まりつつありました。
そんな時代背景の中、田中角栄首相や山口百恵さんが活躍していた時期に、若い女性たちの旅行熱を受けて生まれました。
まさに、旅行の扉を開く役割を担ったガイドブックです。
時代とともに進化する『るるぶ』のスタイル
当初は月刊誌『旅』の別冊として発刊され、女性をメインターゲットにした『るるぶ』。
それからの約50年にわたり、誌面は進化し続けてきました。
1984年には初の「情報版」として『るるぶ京都』が登場し、京都の魅力を余すところなく伝えました。
このきっかけに、各地に展開される地域別ガイドブックが次々と生まれ、旅行者にとって大切な情報源となっていったのです。
海外版の登場と広がる魅力
1987年、ついに『るるぶ』は海外版の制作に着手しました。
初めての海外版は『るるぶ香港 マカオ 広州 桂林』であり、これにより海外旅行を計画する人々に新たな手引きを提供しました。
長い間日本人には馴染みの薄かったアジアの旅先情報を、身近なものに感じさせる役割を果たしました。
当時の海外旅行は、個人手配が増え、旅行への不安が2つの位置付けに変わる瞬間でした。
ビギナーに寄り添う『るるぶ』の姿勢
『るるぶ』は、長年の経験を活かして旅行初心者にもやさしいガイドブックとして進化を図っています。
「知る・つくる・学ぶ」という新しい視点を取り入れ、読者が自分の旅を思い描けるようにしています。
旅行の計画段階から『るるぶ』を手に取ることで、ワクワクする感情を高め、かけがえのない旅の時間を一緒に楽しむことができるのです。
今後の展望と新たな旅のスタイル
『るるぶ』は創刊から約半世紀にわたり、旅行者の心をつかみ、時には背中を押してきました。
これからも新しい情報やテーマを提供し続けることで、旅行に対する好奇心を喚起し続けるでしょう。
旅行が新たな冒険や思い出を生む中で、『るるぶ』はあなたの旅の旅路を力強くサポートする、安心の羅針盤となること間違いなしです。