微住とは?暮らしの中で旅する新しいスタイル
皆さん、「微住(びじゅう)」という言葉を耳にしたことがありますか?これまでの「移住」や「旅行」とは一味違う、土地に根づきながら旅をする新しいスタイルです。
福井市出身の生活芸人でありプロデューサーの田中佑典さんが提唱したこの取り組みは、台湾と福井をつなぐ架け橋となっています。
田中さんは、ゆっくりとした時間が流れる福井の魅力を伝えることで、地域観光の新たな戦略を打ち出しているのです!
台湾の大学生が体験する福井の魅力
なんと、7月から約2カ月間、台湾の大学生たちが福井に滞在し、微住体験を行いました。
その中の一つが、坂井市丸岡町にある「エイトリボン」です。
工場見学を希望する台湾からの観光客のために、社員たちは中国語を学び始めるほどの熱意を見せているんです!田中さんのレッスンを受けた社員たちが、台湾の学生と共に会話する姿は、いつもとは違った新しいコミュニケーションの形。
異文化交流が生まれ、工場を通じて双方が楽しめる体験が繰り広げられています。
地域のお祭りに参加!ルーローハンを振る舞う学生たち
そして、福井市東郷地区で開催された「おつくね祭り」前日の準備に参加した台湾の学生たち。
地元住民に台湾の味を知ってもらいたいと、定番料理の「ルーローハン」を作り上げました!その味に住民たちも大満足。
「おいしい」と口々にコメントする姿は、異国の文化が地域に溶け込んでいく瞬間そのもの。
地域の人たちとの交流を通じて、住民たちの表情にも温かさが映し出されていました。
徐々に溶け込んでいく台湾の学生たち
福井の生活環境に最初は不安を抱いていた台湾の学生たちですが、日々の経験を通じて地域にどんどん溶け込んでいきました。
「食事を作ったり、住民と交流することで、場所や人に愛着がわいた」との声もあり、微住が彼らにも豊かな経験をもたらしたことは間違いありません。
田中さんも「微住」を通じて心の距離が近づいていくことを実感していると語っています。
地域の未来を見据えて、新たな観光資源に
田中佑典さんは「微住」が地域の新たな資源になる可能性を強く信じています。
地域に根ざした生活が生まれることで、人口減少が進む福井県にとっても大きな意味を持つでしょう。
多くの住民が「普通に話しかけてくれる雰囲気ができている」と感じているように、微住を通じた交流が地域の活気やつながりを育んでいます。
これからも微住が広がっていけば、福井の魅力がさらに深まること間違いなしですね!